どこでも保健室
(カテゴリ)早期発見・早期対応、相談対応
(業種)製造業の販売系事業所、サービス系、本部
(従業員規模)1000人以上
(氏名)TOTO株式会社 健康管理第2グループ様
起:対象者や職場の状況など、背景について教えてください)
20代の若手から60代まで、多様な世代が同じ職場に出勤し業務を行っている。勤務地によっては在籍する社員の年代に偏りがあったり、人員数が少ないなど、現場での相談や報告がしにくい環境があることもある。
産業看護職は地域担当制としており、産業看護職と社員の距離は、同じビル内の事業所もあれば遠隔地を支援するケースもあり、物理的距離にかかわらず社員が産業看護職を身近に感じ、相談しやすい工夫が必要である。
承:何が起こっていましたか? )
不調への気づきと早期相談を以前から研修等で伝え、相談受付窓口として電話やメールを設定し社内イントラで周知しているが、早期のうちに相談メールや来所するケースは少なく、相談のタイミングが掴めず休養が必要になるまで戸惑っている事が予想される。それは相談しようと思っても、産業看護職との距離感や、また、相談したことを周囲に知られてしまう不安や、心配な気持ちがないまぜになり、どのように相談行動を起こしたらよいかわからないなど、早期相談が難しいと感じる理由が複数あることが予想される。
転:何に気づき、行動しましたか? )
そのような人に相談の障壁を下げ、誰も取り残さない事を実現するため、相談受付コードを含む早期相談を促すポスターをトイレ個室内に貼り、そのコードにスマホでアクセスしフォームに入力するだけで、折り返し産業看護職から連絡がくるという、コネクトチャンネルを設けた。
結:どんな結果につながりましたか?)
早期相談や新規相談があり、職場との連携強化へとつながっている。
どのような点が良かったと思いますか?)
コードのアクセス先は、氏名、社内番号、連絡先を入力するのみのフォームになっており、詳しい相談内容を記載する必要がないため、話したい、というサインだけを伝えればよく、相談内容を限定せず、ファーストゲートとしてのハードルを低くしていること。
ご協力をありがとうございました)